借金総額約500万円。家族に内緒で自己破産しました。
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またまた父との生活。
2006年08月14日 (月) | 編集 |
中1の1学期が終わった。
夏休みに入ったとたん、蜜柑は父のところへ行くことになった。
母と2人、JRに乗って父の暮らす町へ向かった。

急行電車で2~3時間はかかったのだろうか。
とにかく重苦しい気分で母と電車に揺られていた。
まるで気分はドナドナだった。

駅からはタクシーに乗って父の勤め先へ向かった。
初めての土地だった。
車窓からただボーッと外の景色を眺める。
見るとはなしに見ていた。

父の勤め先の前でタクシーを降りた。
小さなビルの2階へ母と2人、階段をのぼった。

母は父には何も言わずに行動していたようで、私たちの姿を見た父はすごくビックリしていた。
ちょうど父の勤め先は引越しをしている最中でバタバタしていた。
父は私たちが遊びに来たのだろう・・・ぐらいにしか思っていなかったようで、とりあえず自分の営業車に乗って待っているようにと言った。

父が事務所へ戻り姿が消える。
そして、実際に車に乗ったのは蜜柑だけだった。
母は 『それじゃあね』 というと後ろの方角へ向かって歩きだした。
蜜柑は後部座席に座ったまま、振り返り、だんだんと小さくなっていく母の姿を見つめていた。

一緒に帰りたい・・・。

でも言えなかった。追いかけることもできなかった。
戻れば 『死』 が待っていると思ったから。

それからしばらくして父が車までやってきた。
母の姿がないことに驚き、そして事の次第を察したようで更に驚いていた。
母に対するイラツキの態度も見せていた。

とりあえず仕事中だということで、父親の会社の寮に行くことになった。
寮と言っても普通のマンションの一室を、4人ぐらいで一緒に生活しているだけのものだった。
部屋の鍵は通路に置かれた鉢の下に置いてあった。
蜜柑に500円を渡すと父は仕事へと戻って行った。
父がいなくなった後、蜜柑は部屋を出た。
言われた通り鉢の下から鍵を出し、ドアに鍵をかけ、また鉢の下へ鍵を置いた。
そして向かった先は・・・駅だった。

生まれて初めての土地。
さっき駅からタクシーで意味もなく眺めていただけの景色しか分からない町。
でも蜜柑は勘と標識を頼りに駅へ向かった。
途中、少し迷ったけど無事に駅へ着くことができた。
時刻表を見る。
なんと。
わずか10分前に母が乗るであろう行き先の電車が出発していた。
あそこで迷わなければ間に合ったかもしれない・・・。
膝から下の力がふにゃふにゃと抜け落ちた。
自然と涙が溢れてきた。

この町には、母の友人が住んでいた。
蜜柑は面識がなかったが、母から 『何かあったら電話しなさい』 と電話番号を書いたメモを別れ際に渡されていた。
力なく駅から寮まで歩いていた蜜柑は、ふと目についた公衆電話からその番号へかけてみる。
でも応対した人は何だか話の意味が分かっていないようだった。

必死で歩いて駅まで向かったのですごく喉が渇いていた。
父からもらった500円でジュースを買って一気に飲んだ。
行きはあんなに遠く感じた駅までの道のりだったのに、帰りは気づいたら寮の部屋に戻ってきていたという感じ。
どう歩いて帰ったのかも覚えていないんだけど、やはり土地勘はいいらしい。

そうしてまた父との生活が始まった。

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